カンパ特典とは、献金者へ贈る「おまけ」です。

基本的に、カンパに「見返り」は発生しません。
しかし、わざわざカンパを寄せてくれたユーザに、
何かお礼の気持ちを返したいという方もいらっしゃるでしょう。
そんなときは、カンパ特典をご利用下さい。

カンパ特典としては、
「感謝のメッセージ」「攻略情報」「開発秘話」「特設ページへのアクセス権」
「拡張データ」「おまけデータ」「なんらかの権利」などなど、ご自由にご用意下さい。
理想としては、「無くても困らないけど、もらえると嬉しい」ものが望まれます。

カンパ特典が設定できるのは、フリーウェアのみです。
無料ウェアには設定できませんし、シェアウェアの場合は「制限解除」となります。

カンパ特典としての「拡張データ」とシェアウェアの「制限解除」の線引きは、
正直あいまいなところがあります。
基本的には、それがないとユーザが不自由を感じるレベルの「拡張データ」は、
「制限解除」としてシェアウェア扱いにして下さい。

一般的に、シェアウェアと比べてフリーウェアのほうがダウンロード率が高くなります。
しかし、シェアウェアを無理矢理フリーウェアに見せかけても、
むしろユーザに悪印象を与え逆効果となります。
それならいっそ、明確に拡張データとなるように、作品を再構築されることをお奨めします。

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以下では、シェアウェアを購入したユーザに制限解除を届ける場合について説明します。
フリーウェアにカンパをしたユーザにカンパ特典を届ける場合も、内容としては同じです。

制限解除がユーザの手元に届くまでの手順は、基本的に次のようになります。

  1. ユーザがAnyWare+で作品を購入する。
  2. AnyWare+が支払いを確認する。
  3. AnyWare+から制作者に販売成立を通知する。
  4. 制作者がユーザに制限解除を送る。

ただし、制限解除がパスワードなどのテキストデータである場合に限り、
予めAnyWare+に登録しておくことが出来ます。
この場合は、2. で支払いが確認された段階で、
制限解除が記載されたメールが自動的にユーザに送信されます。
したがって、制作者は 4. を省略することが出来ます。

続けて、↓下の項目もご覧下さい。

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制限解除の設定には、「制限解除」の項目と、「リターンメッセージ」の項目を使います。

「制限解除」の項目

ここには、購入前のユーザに「ご購入頂くと、これが貰えます」とお知らせするための文章を記入します。
ユーザはこれを見て、購入するかどうかの判断材料とします。

ですから、ここに制限解除の内容そのものを記入するわけではありませんので、ご注意下さい。
ここに内容そのものを記入すると、購入前にユーザに見えてしまいます。

たとえば「使用制限を解除するためのライセンスキー」などとご記入下さい。

「リターンメッセージ」の項目

リターンメッセージは、制作者から購入者にメッセージを送るかどうかを設定する項目です。
制限解除も、制作者から購入者に送るメッセージの一種ですから、これを利用します。

リターンメッセージについては、こちらで詳しく説明しています。
簡単にまとめますと・・・。

制限解除がテキストデータで、これを自動で送りたい場合は、
リターンメッセージに「メッセージをメールで自動送信する」を選択します。
続いてメッセージを記入する項目が表示されますので、そこに制限解除を記入して下さい。

一方、制作者が自分で購入者に制限解除を送りたい場合は、
リターンメッセージに「後日、制作者から手動でメールを送信する」を選択します。
こちらを選択されますと、販売が成立した際に購入者のメールアドレスが制作者に通知されます。
そのアドレスに制限解除を送るなり、改めて入手方法を連絡するなりして下さい。

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フリーウェアには、「この金額以上で」というカンパ金額の下限を設定することが出来ます。

たとえば、下限を100とした場合は、100円以上のカンパを募ります。
100円未満のカンパについては、ユーザは寄せることが出来ません。

AnyWare+では、ポイントを使ったカンパができますので、
1〜2円といった少額のカンパが多く発生する可能性があります。
少額のカンパでは対応するコストのほうが嵩むという場合や、
カンパ特典をご用意される場合に、下限の設定は効果的です。

下限を高く設定すると、カンパ単価は上がりますが、カンパ件数は減少する傾向にあります。
このあたりのバランスをよく考えた上で設定されることをお奨めします。

また、下限は設定せずに、
「○円以上のカンパに対してのみカンパ特典を発行します」とった場合には、
その点、ユーザが混乱しないよう配慮して下さい。

「特典がもらえると思ったのにもらえなかった」といったトラブルには、
基本的に制作者様のほうで対処して頂きますし、
あまり多発するようですと、AnyWare+として改善を求めます。

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AnyWare+では、購入者(献金者も含む)を対象としたポイント還元サービスを実施しています。
通常、お買い上げ金額の1%をAnyWare+からポイントバックします。
この通常分につきましては、AnyWare+の負担で、AnyWare+の基本サービスとして実施されます。

これとは別に、制作者が独自に自己負担で与えるボーナスポイントが、購入者ボーナスです。
購入者ボーナスが設定されますと、
基本ポイントの1%に加えて、設定されたポイントが購入者に贈られます。

購入者ボーナスは、1ポイント=1円として制作者の利益の中から差し引き、購入者へ還元します。
たとえば、100円の作品で購入者ボーナスを5ポイントとした場合、内訳は次のようになります。

  1. 購入者が受け取るポイントは、100円の1%(1ポイント)+購入者ボーナス(5ポイント)で、計6ポイント。
  2. 制作者に支払われる売上金は、100円の80%(80円)−購入者ボーナス(5円)で、計75円。

購入者ボーナスを設定しない場合は、ポイント還元サービスについて制作者の負担は発生しません。
また、購入者がポイントを受け取らなかった場合は、
購入者ボーナス分の売上金は制作者の取り分に戻ります。

続けて、下の項目もご覧下さい。

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購入者ボーナスの設定は、整数値でお願いします。
また、"5%" のように、末尾に % をつけると定率での設定も可能です。

フリーウェアの場合、ユーザがその作品にいくらの金額を支払うかが事前に分かりません。
ですから、定率での設定が普通となります。
ただし、カンパ金額の下限を設定している場合は、
その下限の範囲内であれば % をつけない定数での設定が可能です。

たとえば、カンパ金額の下限が100円の作品に、
購入者ボーナスを5ポイントとした場合と、5%とした場合を比べます。

  1. 100円のカンパをした場合

    → どちらも同じく5ポイントの購入者ボーナスとなります。

  2. 1000円のカンパをした場合

    → 5ポイントとした場合は5ポイント、5%とした場合は50ポイントの購入者ボーナスとなります。

このように差が出ます。
シェアウェアの場合は定価で扱われますので、
定率で設定しても購入者ボーナスは毎回同じです。

設定できる購入者ボーナスの上限は、価格の50%までです。
それ以上は制作者の取り分が少なくなり過ぎるため、これを上限と定めます。

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購入者ボーナスを設定することで、以下のようなメリットが発生します。

ユーザにとって

ポイントは次回お買い物時に使えますので、割引サービス的なメリットがあります。

制作者にとって

「お買い得感」を与えるため、販売促進効果が期待できます。
また、「まとめ買い」の推薦リストに挙がるなど、ユーザの目に止まる機会が増えます。
さらには、ファンサービス的なイメージアップにもつながります。

他の制作者にとって

ポイントは換金できず、AnyWare+内でのお買い物(カンパ)でしか使用できません。
ですから、あなたの発行したボーナスポイントは他の制作者の売上貢献につながり、
そこで新たな創作のエネルギー源となります。

つまり、ユーザにとってはお得で嬉しい、制作者自身も販売促進につながって嬉しい。
他の制作者の売上にも貢献するし、
もちろん、他の制作者のボーナスが自分の作品の購入に使われる可能性も十分あります。

このように、購入者ボーナスはユーザだけ自分だけでなく、
オンラインソフトウェア界全体を活気付けるメリットがあります。

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